HRTech

HR関連のStartupに詳しくなりたいと思って勉強中です。

大物起業家たちがこぞって出資するZenPayrollって?

f:id:tetsu-jun:20150308121207p:plain

 

 投資家と起業家を繋ぐプラットフォームとしてスタートアップ界隈では有名なAngelList、そのAngelListのHR部門https://angel.co/human-resources

に掲載されているスタートアップ870社(2015/03/08時点)においてダントツで多くのフォロワー数を集めているのが今回紹介するZenPayrollです。

 

 

f:id:tetsu-jun:20150308121321j:plain

  画像を見てもらったら分かるようにフォロワー数は1799、2位に800以上の差をつけてダントツの1位になっています。それに少し調べてみると、このサービスに投資している人たちが超有名人だらけだったということが発覚したので今回はこのZenPayrollとは何なのか、どんな人が投資しているのかを紹介していきます。

 

そもそもZenPayrollって?

 このサービスは簡単に言うと、働くに時あったら便利な機能がいーっぱい詰まったクラウドサービスです。会社の人事と従業員お互いにあったら便利な機能がこのサービスには集約されています。しかも値段も毎月基本料金$25 + 1人につき$4なので法人向けのサービスにしてはかなりお手頃です。

 

便利な機能

 ZenPayrollには沢山便利な機能が付いているのでここではその機能を簡単に紹介していきます。

 

①Automatic New Hire Reporting

 新規の採用があった時自動的に組織の上層部へ報告するための機能です。これによりどんな人が採用されたかすぐに把握できると共に、大量の書類を減らすことが出来ます。

 

②Employee self – Onboarding

 従業員自ら入力して個人情報を登録・管理しておく機能です。256bitのSSLでセキュリティ管理をしているためセキュリティ面もしっかりしているのだとか。

 

③E-mail Paystubs with Explanations

 詳しい給与明細をメールにて送信できる機能です。給料の詳細が分かることによって自分たちの仕事に関しての理解も深めること出来ます。従業員は24時間365日、スマートフォンタブレットから給与明細を確認することが出来ます。

f:id:tetsu-jun:20150308121829j:plain

(これだけだと分かりづらいですが、UIも良いとの評判です。)

 

④Easy Charitable Donations

 スマートフォンを使って給料から簡単に寄付ができる機能です。会社に寄付文化を根付かせることができます。

 

⑤Tax Calculation & Payments

 自動的に従業員がいる州などに異なる税金を自動で計算してくれて、政府に支払ってくれます。また源泉徴収などの年末に必要になる書類も自動で計算した上で提出してくれます。日本の確定申告のようなものにあたる1099フォームも自動で作成し、請負業者に送信してくれます。

 

⑥Payroll – perfectly tailored

 企業はいつでも給料を払えるように設定できます。従業員によっては毎週・半月・毎月毎などの給料日も選択することが出来ます。たとえ間違えてしまってもすぐにキャンセルすることができるので心配いりません。また税金の計算を心配することなくボーナスをいつでも支払うことも出来ます。

 

f:id:tetsu-jun:20150308133635j:plain

(こんな感じでボーナスが入るのもなんかいいですね。)

⑦Software Integration

 ZenPayrollは様々な他社のソフトウェアと組み合わせることができます。会計ソフトのFreshbooksや労働時間管理のTsheets、給与計算のZenefitsなど数多くの製品と組み合わせて使うことが可能です。

 

会社概要やその他補足

 ZenPayrollは2011年創業のY Combinator出身スタートアップです。2012年にシードで$6.1Mを調達した後、2014年にはKPCBなどからシリーズAで総額$20Mを調達しました。この時のValuationは$100M以上と言われています。AngelListによると主なクライアントは3万以上の学校に採用されているオンライン学習サービスCleverやY Combinatorなど大手8社、その他多くのクライアントがこのサービスを使っています。

  

 そしてこのサービスが最も注目されている理由の1つとしては、有名起業家達がこぞって投資しているという点です。このシード投資ではFounder Club(http://techcrunch.com/2012/10/19/fundersclub-seed-round/)と呼ばれる成功を収めた起業家たちや有名VCなど合計8社17人から投資を受けています。以下はなかでも特に著名な人やVCをピックアップしたものになります。なかなか恐ろしいメンツが揃っていますね...

  • Aaron Levie,(CEO and Co-Founder at Box)
  • David Sacks(CEO and Co-Founder, Yammer)
  • Drew Houston(CEO and Co-Founder, Dropbox
  • Jawed Karim(Co-Founder, YouTube
  • Jeremy Stoppelman(CEO and co-founder, Yelp)
  • Google Ventures
  • Y Combinator

まとめ

 いくらYC出身とはいえこんなにシードから大物起業家が投資しているのはすごいです。でもこれだけの機能がついたプロダクトが作れているので投資したくなるのもわかる気がしますね。2012年にシードを入れて次のシリーズAまで1年半程なかなかメディアには出てない時があって、この間プロダクトに集中していたようです。

 AngelListに掲載されているHRスタートアップの平均バリュエーションは$4.2Mなので$100M超えのこのサービスはダントツで凄いってことになります。日本でもこういうサービスが出てきてほしいものですね+(0゚・∀・) + ワクテカ +